熟年離婚の原因
妻の意識の変化と社会進出
熟年離婚の原因に、離婚に対する社会の風潮の変化や、妻の意識の変化があります。
未婚既婚や年齢に関わらず、社会に進出して活躍する女性が増えてきました。
その一方、社会の変化や女性の意識の変化に、夫(男性)の意識の方はまだまだ追いついていないという状況があります。
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社会の風潮と妻の意識の変化
日本の離婚件数は年々増加し、離婚経験者も珍しくなくなってきました。
身近な友人知人や親戚の中に、離婚した人がいるという方も多いのではないでしょうか。
これは離婚に対する社会の風当たりが昔ほど強くなくなり、離婚したことに引け目を感じることも少なくなったため、離婚したことを特に隠さない人も増えてきたということもあるでしょう。
夫婦はいったん結婚したら一生添い遂げることにこそ意義があり、離婚するのはどちらかに相当の原因があるからだ、よっぽどのことがない限り我慢すべきだ、という社会の目や偏見は、昔に比べてずいぶん少なくなりました。
そして、合わない結婚だと気づいたのに何十年もずっと我慢し続けて一生を台無しにするよりも、離婚してやり直し、新しい自分の人生を生きる道を選ぶことにも価値があるという考え方が広まり、理解されるようになってきました。
日本社会の風潮の変化
日本の高度成長期には、夫は外で働き、妻は家にいて家庭を守り子供を育てるのが夫婦のあり方だという考え方が強くありました。
女性は社会に出て働くよりも、結婚して子供を産み育てて初めて一人前、という考え方もありました。
「女は勉強なんかできなくても、いい人と結婚して子供を産むのが一番幸せなのよ」というようなことを、年長者から諭されたりしました。
それが当然と思って疑問に思わなかったり、横並びを好む日本人は、そうでない人を批判する風潮も根強くありました。
結婚の遅い女性が、「嫁き遅れ(いきおくれ)」と言われることも少なくありませんでした。
「クリスマスケーキ」という表現・・・
かつては、「クリスマスケーキ」などという表現があったのをご存知でしょうか。
クリスマスケーキは12月24日を過ぎて25日になったら売れなくなる、ということになぞらえて、女性は24歳までは適齢期で人気があるが25歳になったら嫁き遅れ、という揶揄でした。
女性は口には出さなくてもひそかに、24歳までに結婚しなければ、と焦ったりしていたのです。
現在は、地域にもよりますが特に都会では、25歳の女性を「嫁き遅れ」などという人はほとんどいないのではないでしょうか。
30代独身でキビキビ働き、生き生きと人生を楽しんでいる女性は大勢います。
一昔前までは社会の縛りが強く、周りと違うことをするのは肩身が狭くて勇気が必要だったのです。
妻自身の意識の変化と社会での活躍
現在は個人の考え方、一人一人が自分の人生を自由に選ぶことが尊重されるようになってきています。
結婚することも、独身でいることも、仕事をすることも、子供を産むことも産まないこともそれぞれの考え方であり自由であって、良い悪いは何もないという考え方です。
また、未婚既婚に関わらず、社会に進出して活躍する女性も増えてきました。
結婚・出産後も変わらずに仕事を続ける女性や、起業する女性、インターネットの普及によりネットで収入を得る女性、株式投資をする女性など、女性の活躍は目ざましいものがあります。
「女性は家庭に入って家事育児に専念し、男性に庇護され扶養されるもの」という意識はどんどん少なくなり、女性でも自分の適性や能力を生かして生き生きと活躍し、社会に貢献できるという考え方が広まりました。
夫の意識の変化の遅れ
一方、社会の変化や女性の意識の変化に、男性の意識の方はまだまだ追いついていません。
男性の多くはいまだに、自分の父親の世代の考え方と同じ考えを持っているようです。
熟年世代の男性なら、なおさらです。
つまり、「妻は家にいて家族のために尽くし、夫を支え、家事育児を万全に行って家庭を守るもの」という価値観です。
2006年版少子化社会白書によると、
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」
という意識が、日本は妙に強いそうです。
6歳未満の子供がいる家庭では、妻が家事育児に費やす時間は約8時間。
それに対し、夫は「48分」という結果が出ています。
それでいながら、
「妻がこうして家を守ってくれているから、自分は心置きなく仕事に専念できるのだ」
という意識を持っている男性は少なく、妻に対する感謝の意識がなく、当然「ありがとう」という感謝の言葉もなく、旧態依然の夫婦関係を続けている人が多いようです。
夫と妻のこのような意識のすれ違い、考え方が大きく隔たってしまったことが、熟年離婚の原因の一つといえるでしょう。
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