熟年離婚の原因

モラル・ハラスメント

モラル・ハラスメントという言葉は、最近聞かれるようになりました。
略して「モラハラ」とも言われます。
モラル・ハラスメントとは、何でしょうか?

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モラル・ハラスメントとは?

モラル・ハラスメントとは言葉や態度などによって人の心を傷つけ、心が壊れるまで貶めてしまうような精神的暴力や嫌がらせのことをいいます。 モラル・ハラスメント

例えば話しかけても無視したり、妻のすることにことごとくに文句をつけたり、舌打ちをしたり、ため息をついたり、ドアを勢いよく音を立てて閉めたりといったことです。

熟年世代の男性は、自分が一家の家長であり妻は自分に従うのが当然、妻は自分の機嫌を取るのが当然という意識がある人も多いため、気がつかずに妻に我慢を強いている場合もあります。

モラハラ夫

しかし、妻を支配することが目的で行動している、正真正銘のモラハラ夫もいます。

モラハラ夫は「俺が怒っているのはお前が悪いからだ」という態度を取ることで妻に罪悪感を植えつけます。
妻は夫の機嫌を損ねないようにいつもおびえ、不安や緊張の中で暮らすようになります。

例えば。
妻が夫に「ご飯ができたわよ」と声をかけます。
夫は無視してテレビを見ています。
妻がもう一度「ご飯よ」と声をかけます。できたての温かいうちにすぐ声をかけなかったためにひどく怒られたことあるので、妻は焦ります。
しかし、夫は無視しています。
妻は、夫が気分を害したり「うるさい、じゃまをするな!」と怒鳴られるのが怖くて、それ以上声をかけられなくなります。
常日頃から、そのような考え方を叩き込まれているからです。
しばらくして夫が食卓に着き、料理の上に手をかざしてこう言います。
「俺にこんな冷めた飯を食わす気か」
・・・・・・

自分のやることなすこと、何をしてもすべてに対して夫が怒るのは自分が悪いからなのだ、もっと気をつけなければ、何とかして夫を怒らせないようにしよう、気に入ってもらえるようにしよう、という考え方を、こうやって妻は植えつけられていきます。

ドメスティック・バイオレンス(DV)、セクシャル・ハラスメント(セクハラ)、パワー・ハラスメント(パワハラ)も、広い意味ではモラル・ハラスメントに含まれます。
つまりどんな状況であれ、自分より立場の弱い人間に精神的な苦痛を与えて満足する行為は、すべてモラル・ハラスメントに関係するのです。

モラル・ハラスメントの加害者の特徴

フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏は、著書『モラル・ハラスメント』の中で、加害者を「自己愛的な変質者」「症状のない精神病者」であると述べています。

つまり加害者は、自分がモラル・ハラスメントを行っているなどとは夢にも思っておらず、考え方を改めようという気持ちもありません。

加害者は自己愛が強く、自己中心的です。
いつも自分が優位に立ち、賛同や賞賛が得られないと気が済みません。
自分の考え方や意見に異を唱えられることを嫌い、無条件に従うことを要求します。
自分は特別な人間だと思っており、自分の利益のためなら他人を平気で利用しようとします。

モラル・ハラスメントの被害者の心理状態

モラル・ハラスメント モラル・ハラスメントの加害者は、身近な誰かの非を見つけては「お前は何をやってもダメだ」 「こんなこともわからないのか?」と相手に劣等感を植えつけ、人間的な価値を貶めて自尊心を満足させます。

さらに、加害者は巧みに「お前に非があるから俺が怒っているのだ、お前のせいだ」と思わせます。
そのため、被害者は自分を否定してしまいやすいのです。
そして「夫が怒るのは自分が至らないせいだ、自分がもっと頑張れば夫は以前のように優しくなってくれるに違いない」と考えたりします。

加害者はさらに、「こんなダメなお前を理解してやれるのはこの世に俺しかいない」「俺がいなければお前は生きていけないんだぞ」と思わせることで、被害者が自分の支配下から出て行くのを阻止しようとします。
被害者は劣等感を植えつけられているためにそれを信じてしまい、加害者から離れたくても離れることができなくなります。

なぜモラル・ハラスメントの被害から抜け出せないのか?

モラル・ハラスメントの問題点は、被害者の側に自分がモラハラを受けているという意識がないことが多いという点です。

また身体的暴力と違って証拠が残らないため、もし他人に話したとしてもその苦しさや痛みが理解されにくく、いつまでもモラハラの支配下から抜け出せないということがあります。

モラル・ハラスメントを受け続けると被害者は抑うつが高まり、うつ病になったり、支配から抜け出した後までも、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされることもあります。

モラル・ハラスメントの被害者は、支配下から一刻も早く抜け出すことが大切なのですが、被害者自身が被害に気づいていないという大きな問題があります。
そのため、まずはモラル・ハラスメントについて正しい知識を得て理解すること。
そして、身近な親兄弟や友人が気をつけ、体調や精神状態が不安定なようなら話を聞いてあげてください。

そしてもしもモラル・ハラスメントの被害を受けているようなら、間違った劣等感や罪悪感を植えつけられているのだということ、支配下から抜け出すことは恐ろしくも何ともなく、むしろ必要なことなのだと説得することが重要です。


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