熟年離婚を防ぐために

熟年離婚の芽は若い時から

熟年離婚の原因は、熟年世代になってから急に現れるものではありません。
結婚してから年数の浅い、若いカップルの間にも、熟年離婚の芽は生まれています。
それを気づかずに放置してしまうことが、そのまま熟年離婚へとつながります。

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熟年離婚まっしぐらコースだった夫婦の実例

これは友人から聞いた実例です。

夫は、いわゆるエリートサラリーマン。
IT系企業の技術者で、仕事柄深夜残業や休日出勤が多く、大きなプロジェクトを任されてやりがいを感じ、ひたすら仕事に打ち込んでいたそうです。

熟年離婚の芽は若い時から 一方妻は、出産を機に仕事を辞めて家庭に入った専業主婦。
夫婦で話をしたり一緒の時間を持ちたくても、夫はプロジェクトリーダーという立場上残業や休日出勤でいつも家にいなく、たまの休みでも持ち帰った仕事をしていたり、「仕事で疲れているんだ」と言って寝てばかり。

子供のことや家庭のこと、近所のこと、友人のこと、自分の悩みなどを相談しようとしても
「疲れているから後にしてくれ」 「君に任せたよ」と言って会話にならない。

妻は一人きりで子供を育てているような寂しさやストレス、社会から取り残されているような不安感に悩んでいたそうです。
けれど、それを相談する相手がいませんでした。

どんどん気持ちがすれ違い・・・

妻が「仕事を始めたい」と夫に相談しても、
「子供は母親がそばについていなければだめだ」
「俺がこれだけ稼いでいるんだから生活は十分だろう」
と言って相手にしてもらえません。

妻はだんだん、自分の人生は一体何のためにあるのか、このままただひたすら家事と育児だけに明け暮れ、自分の気持ちを誰にも理解されないまま一生を終わるのかと悩み、家の中に閉じこもって沈み込むようになったそうです。

夫には、妻が仕事をしたいというのが生活費のことではなく、妻自身のやりがいや生きがいのためなのだということが理解できなかったのです。

そうやってすれ違ったまま、妻の気持ちはどんどん夫から離れていったのですが、夫はまったく気がついていなかったといいます。

とうとう妻から離婚を

子供が小学校に入学すると同時に、妻は夫には言わずに仕事を探して就職し、初めて離婚を切り出しました。
熟年離婚を防ぐために 夫にとっては青天の霹靂(へきれき)でした。

何度も夫婦で話し合いをし、離婚カウンセラーにも相談して、ようやく夫にも妻の気持ちがわかってきました。

「忙しくて、確かに家庭のことは妻にすべて任せていた。夫婦の会話もあまりなかったかもしれない」
「けれど仕事が忙しいことややりがいがあるということは、妻も知っていたのだから」
「妻が何も言わないから、これでいいのだと思っていた」
「妻は自分の仕事を理解してくれていると思っていた」
「自分が昇進したり給与が上がれば、妻も喜ぶと思っていた」
「まさか、妻が何年もそんなことを考えたり悩んだりしていたとは、夢にも思わなかった」

「妻はわかってくれていると思っていた・・・」

妻はわかってくれていると思っていた・・・
離婚カウンセラーの話では、ほとんどの夫の口から出る言葉はこれだそうです。
自分が何も言わなくても、妻はわかってくれているはずだと思っていたと。
そして、妻の気持ちにはまったく気づいていなかったと。

この夫婦は、何とか離婚を避けるために今は夫は仕事を減らし、家事を手伝ったり子供の学校行事に参加したり、家族のつながりを大事にしようと努力しているところだそうです。

妻は仕事を始めてまた生き生きと活動するようになり、やりがいを見出しています。
妻の離婚の意思はまだ消えていないようですが、夫の変化を見守りながら考え中だそうです。

会話がない・理解がないことが亀裂の始まり

もしも妻が仕事を始めて離婚を切り出さなかったり、自分を抑え込んで我慢するタイプだったり、子供を預けて母親が働ける環境が整っていない昔だったら、この夫婦も熟年離婚まっしぐらだったことでしょう。
妻に経済力がなくて熟年離婚もできなかったとしたら、一生家庭内別居でほとんど口もきかない人生になっていたかもしれません。
熟年離婚を防ぐために 夫婦の会話と互いを尊重する気持ち

この夫婦は若い頃からとても仲がよく、年収が高くて生活には余裕があり、マンションも購入して、傍目には理想的なカップルに見えました。
そんな夫婦であっても、実情はこのような状態でした。

夫に浮気や借金がなくても、言葉の暴力や高圧的な態度がなくても、収入が多くても、表立った夫婦喧嘩をしなくても、妻が離婚を考えることはあるのです。

夫婦の会話と互いを尊重する気持ちが熟年離婚を防ぐ方法

自分には関係ないと思っている男性の方、本当に大丈夫ですか。
妻と日頃から会話をしていますか。
自分から何も言わなくても、夫婦なのだからわかってくれるはずだという甘えがありませんか。
夫である自分が仕事に打ち込むことは、そのまま妻の幸せとイコールだと思っていませんか。
自分が妻子のためにこんなに懸命に働いて収入を得て、何不自由ない生活をさせているのに、何の不満があるんだと思っていませんか。
妻の気持ち、妻のやりたいこと、妻自身の人生を、考えたことがありますか。


今からでも遅くはありません。
夫は妻と話をし、妻が何を考え何を望んでいるのかを聞きましょう。
妻も、夫に自分の気持ちを伝える努力をしましょう。諦めずに会話を続けましょう。

夫も妻も互いに夫婦の時間を持つよう努力し、相手の話を聞き、相手の気持ちを尊重し、よりよい方向へ歩み寄れるよう努力していくことが、熟年離婚を防ぎ熟年離婚を回避する方法です。
そして何よりも、夫婦それぞれの幸せな人生への道です。


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熟年離婚を防ぐために 記事一覧

  ・ 夫婦のコミュニケーションを取る努力を
  ・ 相手の話を聞く・聞いてもらったら感謝する
  ・ 感謝の気持ちを忘れずに言葉で表現する
  ・ 相手のよいところを探して褒める
  ・ 家に連絡して帰宅時間を知らせる
  ・ 怒りではなく本当の気持ちを伝える
  ・ あなたから愛を投げかける
  ・ 夫婦で将来の夢を語る
  ・ 熟年離婚の芽は若い時から

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